焼き芋販売体験(2024年度)
「あきないキッズ®」は、子どもと一緒に「農業体験」をしつつ、育った農作物を一緒に販売する商売体験を通じて「マネー教育」も行うプロジェクトです。埼玉県さいたま市の遊休耕作地を活用しつつ、さいたま市内のイベントに出店して販売の体験をしています。現在はサツマイモ栽培と焼き芋販売を中心に行っています。運営としては、株式会社コミュニティコム代表取締役の星野邦敏が、子どもが生まれたことから、昨年(2023年)から個人プロジェクトとしてボランティアに近い形で始めています。
具体的には、例えば、サツマイモの苗は、私たちが生育している品種(紅はるか・シルクスイート・すずほっくり)は、種苗会社さんから仕入れていて、1本40円(税込)です。この苗を5月中旬〜下旬に植えると10月〜11月には1本の苗から3〜5個のサツマイモが収穫できるはずで、すると、サツマイモは100グラム200〜300円で売れるし、焼き芋であれば飲食店営業許可は不要なので焼き芋にして1個300円〜900円くらいで売れるかもしれない。また、私たちはシェアキッチン「CLOCK KITCHEN」も運営しているのでそこで調理して例えばお芋の料理にしたら1品500円や1000円で売れるかもしれない。
農機具の初期投資、畑を借りる費用、石焼き機械の初期投資(またはレンタル料)、イベント出店費用、もちろん自分自身の1日あたりの人件費、また、そもそもの農作物の不作のリスク、などを考えると、そんなに単純な話ではないかもしれませんが、それでもザックリ粗利で言いますと、1本40円の苗からできるサツマイモを焼き芋として販売できれば1,000円近い売上と粗利になる可能性もあるわけです。
手間暇は掛かるし、ブランディングも必要かもしれませんが、もともと掛けた原価から、半年後には、何倍・何十倍になるかもしれない、という商売の経験を親子で行い、販売で得たお金を実際に子どもに渡すことで、親子で一緒にお金の使い方を考える体験ができたらと考えています。
実は、2023年6月に栽培している無農薬のニンニクを収穫しまして、そのニンニクを当時2歳半になる自分の子どもと一緒に、マルシェに出店して販売しました。国産ニンニクとして1個200円で販売して、それを2個売れたお金で、別の出店者のスムージー(400円)を買いました。子どもがまだ小さいので記憶にあるか分かりませんが、良い経験にはなったのではと思っています。
私自身の子どもの頃の記憶として、父親は信用金庫職員・母親は専業主婦というサラリーマン家庭で育って、毎月のお小遣いや正月のお年玉など、決まった日に何となくお金を親や親戚からもらう、という経験しかしてこなかった上に、学生時代に周りに起業している人も居なかったので、自分が商売を始めた時、正直、勝手が分かりませんでした。
今46歳で、創業19年目、会社設立17期目となりますが、27歳の時に3万円の元手で個人事業主としてゼロから1人で商売を始めてから、億単位の年商規模の会社になるまで、10年以上掛かってしまい、初めから自分に商売の原体験があればもっと近い道のりだっただろうなーと思っている自分の経験として、自分の子どもには小さい頃から商売や投資の感覚も身に付けてほしいなと思っており、例えば、正月にお年玉をもらったら、半分は欲しい物を買ったり貯金したりするけど、残り半分は、サツマイモの苗を仕入れて育てて苗代の10倍以上にして売るとか、株式投資をするとか、場合によっては不動産運営という方法もあるとか、その他諸々の商売があることとか、それらの選択肢を知っている子としてのインプットと実際の体験は親としてさせてあげつつ、あとは自分で考えて行動してね、としたいなとは思っています。
コワーキングスペース・シェアオフィス・シェアキッチン・ワーケーション宿泊施設などの施設を自社で運営している私の周りには、起業する人・勤めつつ複業で一定の収入のある人などが多く居ますが、原体験として親が商売をしているのを見ていたとか、学生時代に自分で商売に近い活動をしていたとか、そのような人が多い印象を持っています。そのような環境が身近にあると選択肢の幅が広がるのではないかと個人的には考えています。
商売の基本は、物を作って売るか、物を仕入れて売るか、だと感じておりまして、子どもの頃の原体験として、そのような体験に少しでも触れていれば、将来、自分で何かの事業を始めるにも敷居が下がりますし、また小さい頃からそのようなことを考えて成長すれば選択肢の広がりもきっとあると思いますし、また、勤め人になるとしても自分で商売をした記憶があれば副業(複業)や転職もいつでもできるなという精神的な安定にも繋がるのではないかと、様々な人と接する中で感じています。子どもの頃の体験の1つに「商売をする」「商売をした」ということがあっても良いのではと個人的には考えており、このイベントを企画しています。
今年、2年目の取り組みではありますが、もしご興味とお時間が合います人がいましたら、ぜひご参加いただけましたら幸いです。
焼き芋販売体験(2024年度)の概要
出店予定イベント一覧
鉄道ふれあいフェア(終了しました!)
日時:11月23日(土)9時30分〜16時
場所:大宮銀座通り商店街(大宮駅東口すぐの商店街の歩行者天国の時間帯で開催)
鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア – Wikipedia
「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」をさいたま市と共同で開催します – JR東日本
ノーザンハートきたまちクリスマス2024
日時:12月21日(土)11時〜19時、12月22日(日)11時〜16時
場所:ショッピングモール「ステラタウン大宮」(さいたま市北区宮原町1丁目)横の「きたまちしましま公園」
※雨天の場合は、それぞれのイベントの動向に依存します。
焼き芋販売体験(2024年度)の募集要項
日時
「鉄道ふれあいフェア」の場合(終了しました!)
11月23日(土)
イベント時間:9時30分〜16時
午前コマ:9時集合(9時30分〜販売開始)〜12時30分前後を目安
午後コマ:12時集合(12時30分〜)〜16時前後を目安
「ノーザンハートきたまちクリスマス2024」の場合
12月21日(土)・22日(日)
イベント時間:12月21日(土)11時〜19時、12月22日(日)11時〜16時
午前コマ:10時30分集合(11時〜販売開始)〜13時30分前後を目安
午後コマ:13時集合(13時30分〜)〜16時前後を目安
夕方コマ:15時30集合(16時〜)〜19時前後を目安(12月21日(土)のみ)
※12月21日(土)午前コマ・12月21日(土)午後コマ・12月22日(日)午前コマ・12月22日(日)午後コマにつきまして定員に達しまして申し込みを完了しました!好評につき、新たに12月21日(土)夕方コマを新設しました!
場所
「鉄道ふれあいフェア」の場合(終了しました!)
大宮銀座通り商店街(大宮駅東口すぐの商店街の歩行者天国の時間帯で開催)
今年の出店ブースの場所は大宮駅東口の大宮ラクーンとJTBのあたりになります。「あきないキッズ」の出店ブースにお集まりください。
「ノーザンハートきたまちクリスマス2024」の場合
ショッピングモール「ステラタウン大宮」(さいたま市北区宮原町1丁目)横の「きたまちしましま公園」
対象者
お子さんの対象年齢は、未就学児〜中学3年生で、親子で参加。
(お子さんの年齢に合わせた役割で焼き芋販売体験をしていただきます。)
お子さんの商売の体験を趣旨としておりますので、大人のみの参加は不可としております。必ず親子でお越しください。なお、中学生の場合は販売体験時に親はイベント参加しなくても大丈夫ですが、小学生以下の場合はイベント中は一緒に販売体験をしていただき見守っていただくことをお願いしております。
参加費用
無料
定員
各回5組(5家族)前後を予定
持ち物
屋外で焼き芋を販売をするに適した服装(防寒対策をお願いいたします)、軍手(運営側でもご用意ございます)
駐車場
「鉄道ふれあいフェア」は大宮駅東口近くでのイベントのため駐車場はありませんので近隣の有料駐車場をご利用になるか電車でお越しください。
「ノーザンハートきたまちクリスマス2024」はステラタウンでのイベントですので駐車場があります。
焼き芋販売体験の流れ
昨年の経験から、未就学児はお客様への「いらっしゃい!」などの呼び掛け、小学生・中学生などで販売オペレーションができそうなお子さんは重さを量ったり、焼き芋を袋に詰めたり、お金を受け取ってお釣りをお渡ししたり等、販売に関する仕事を細かく分けつつも、焼き芋・サツマイモを販売する、という点で、お子さんと一緒にできればと考えております。
未就学児の親御さんはお子さんを見つつ、もしお手伝いできそうな親御さんがおりましたら、ぜひ焼き芋を焼いたり、焼き芋・サツマイモを販売するなどもお手伝いいただければ幸いです。
(2023年の「あきないキッズ」の焼き芋販売の様子)
また、実際に焼き芋を販売したことで得た売上について、(農業機械や石焼き芋機械など大型の購入費の減価償却費を含まず)サツマイモの苗代や焼き芋袋代などの費用を差し引いた、商売を通じて得た利益(いわゆる粗利)について各回の参加人数で割りまして、実際にお金を現金で子どもにお渡しすることで、商売の体験とさせていただければと考えております。
順調に焼き芋が売れれば、1人あたり利益は数千円〜5千円になる想定です。なお、参加人数が少ない回で約3時間のイベントで1人あたり1万数千円の利益になった時があり未就学児もいらしたので未就学児にお渡しした後に原体験としてはさすがに多額になりすぎているのではないかと議論になってしまったことがありまして、現在はお子さん1人あたりの上限を5千円に設定させていただいており(1組・1家族5千円上限ではなく、手伝っていただいたお子さん1人1人に対しての上限が5千円となります)、残りの利益は初期の農業機械や石焼き芋機械の購入費で約200万円ほど自費で掛かっておりますのでその一部充当とさせていただいております。
サツマイモ栽培・焼き芋販売の各回の売上は午前コマ・午後コマそれぞれの最後に集計してその場で口頭で報告し、売上に対して掛かった費用一覧を含めて、事後的にメールにてデータにて共有させていただく予定です。
このとき、税務署等にも確認いたしまして、形式としては、親御さんにお金を現金でお渡しすることになり、受領証もいただきます。その際、氏名と住所と電話番号をご記載いただきます。得たお金は確定申告で言うところの雑所得に該当することになると思いますが、お勤めの方であれば年間20万円未満であれば確定申告は原則としては不要という認識ではありますが、各自ご確認ください。
お子さんが商売によって実際に得たお金の使い方を、食事に使うも良し、オモチャを買うも良し、貯金をするも良し、何かしらの商売の次の原資にするも良し、それらを親御さんとともに子どもが考えることで、商売をするということの原体験になればと考えております。お子さんが稼ぎましたお金の使い方をお子さんの意思を尊重する形で原体験としていただければと思います。